とめよう戦争法、集まろう国会へ6,24国会包囲行動に参加して

 

 安倍ネオファシスト政権は、第189通常国会を戦後最大の95日も延長した。「国民の理解をえられるような審議を重ねたい」などとねけねけと言いながら、「60日ルール」を適用できるまで引き延ばしたのだ。

 すでに米議会で誓約した「夏までに成立させる」がとん挫しているにもかかわらず、なにがなんでも今国会で強行し可決成立させようとしているのが見えみえだ。そんな目論見を絶対に許さないおもいで集会に参加した。

 6月24日「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動委員会」が、主催する「止めよう戦争法、集まろう国会へ6・24国会包囲行動」が国会回周辺で開催された。

 午前11時ころ会場の一つの衆議院第二会館前に到着、平日にもかかわらず、平和フォーラム、宗教団体、9条の会など500人ぐらいがすでに500メートルのながさですわりこんでいた。

 12時から約40分の集会があり、シュプレヒコール、社民党、又市、日共塩川、民主党などが発言した。この日は、夜の行動があるために午後3じまでに座り込みをやめ少し早いが夕食、休憩をとった。

 おのおののグループが談笑をしたり、歌をうたったりしながら、ほぼ戦闘的雰囲気は皆無である。発言の内容は、戦争法案が違憲だということをもっぱらさけんでいるだけである。参加者は、戦争法反対のコールでこたえる。若干戦闘的雰囲気になった。しかし、非常に空気が熱い。

 

 16時30分に同じ場所に戻ってくる。歩道の真ん中が、ポットでわけられている。歩行者が通れるようにつくられている。ともかく次々とつぎつぎと、参加者が結集してくる。時がたつにつれ隊列は、4重にも5重にもなった。われわれの場所のほかも文字通り国会をとりかこんでいる。労働者、市民、学生は、3万余といわれた。

 18時30分シュプレヒコールを開始する。戦争法絶対反対、反対、反対とコールする。10分ほどコールを続行。その後各団体の挨拶だ。

 澤地久枝は、自らの戦争体験(軍国少女であった)への反省から戦争が人を殺し、殺されることだ、と人を殺してはいけないという観点から、のべた。

 雨宮処凛は、この間、貧困問題に取り組んできた立場から、おおくの若者にとって、今が生きるかどうかの瀬戸際にある。そこで安倍のいう日本人の命を守るということは、われわれにとっては空語なのだ。とのべた。札幌の地で5500人の集会をもった。

さらに戦いを盛り上げようと、貧困と戦争は、一体だという観点からのべた。

 次は政党だ。民主党は、かれらの日本防衛は、個別的自衛権でできる、集団的自衛権は、違憲だという持論からの主張であって日本防衛論の土俵での「反対」にすぎなかった。共産党の志位は、戦争法反対の一点での戦いをと、述べるだけで、安倍がなぜ今急いでいるのか、を暴露するでもなく、ともかく、大きく運動をつくろうというものであった。大きくもりあがっている戦いであるが、その質を問わなければ安倍の強硬策を阻止できないのではないか。社民や生活の党も挨拶をした。

最後に立憲デモクラシーの山口二郎がこの戦いは、かならず勝てる。最後まで戦おう。とアジッタ。しかし、戦闘的にアジッタのであるが、その内容は、戦争法は、違憲だというもの以上ではない。20時までコールを国会にたたきつけた。

 

 集会に参加しての感想は、大きく盛り上がってきている。しかし、例えば山本太郎の発言「運動で時間がとられている。おれの夏休みをどおしてくれる」というようなものまであって、さきにのべたように「戦争で殺される。殺してしまうことが問題だ」というもの。

 「戦争に巻き込まれる」「リスクがたかまる」「戦争法反対の一点でたたかおう」ということで、安保反対がないのだ。

 安倍政権がやろうとしていることは、4月に改定した「日米新ガイドライン」(米軍と自衛隊が一体でいつでも、どこでも全地球的規模で侵略戦争ができる)の法制化なのだ。

 そこで、安倍の攻撃をいかにとらえるのか。安倍の危機感をいかにとらえるのか。戦争法反対をいかに考えるべきかを問題にしていくのかがとわれているとおもう。組合員D。

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