安倍政権と東電の放射能汚染隠ぺい工作を許すな!

 福島第一原発で高濃度の放射能汚染水の漏出が止まらない!だがしかし、東電はいつも汚染水漏れを隠蔽し、後出し報告を繰り返している。

 「昨年8月には貯水タンクから約300トン」の汚染水が漏れた。さらに海側の観測井戸から昨年7月採取した水から1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90912日に検出した。」(国の放出基準の16万倍以上である。)と今年210日になってようやく東電は発表した。「あまりに値が不自然」「測定結果が誤っている可能性がある」などというこじつけをもって約半年遅れの発表を正当化している。あまりの濃度の高さゆえに政治的に公表するタイミングを見計っただけであろう。

 そしてまた本年219日〜20日には「汚染水タンクからストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質約100トンが漏れた」と発表。1リットル当たり24千万ベクレルであり、実に法定上限の800万倍も高濃度なのである。ことほどさように漏れるたびに、東電と国は「原因調査中、配管ミス、人為的ミス」等々の詭弁を弄して原発事故の深刻さを隠蔽してきた。「海には流れてない、影響は軽微だ。」と意図的に過小評価し、全国民を欺いてきたのである。汚染水を増やす要因の一つに「地下水」がある。どうにも止まらぬ地下水の流れを変えるために、あてにもならぬ「地中凍結」方式を打ち上げ「安全神話」崩壊を取り繕おうとしている。他方で、地下水を海へ放出するために福島漁協を「金と脅し」によって屈服させた。だがその内実は、「一日400トンが流れてくるうちのわずか100トンだけを汲み上げ、ろ過し海に流していく」だけにすぎず残り300トンは今まで通り垂れ流しのままになるだけなのだ。

 かように、過去も現在も放射能汚染と汚染水は漏れ続け深刻な状況である。さらに廃炉作業も作業員の確保もままならず、取り出し中の使用済み核燃料の「クレーンも故障で停止。」福島第一原発付近には、1,000基を超える汚染水貯蔵タンクが設置され毎日43万トンの汚染水が溜まり、増え続けていく。

 

 甲状腺がん患者の増大を無関係と否定する「原子力むら」の面々!

  「福島民報」は昨年8月から「甲状腺がん診断」を追跡調査し「818人」「1126人」「2014233人」このように3ヵ月ごとに増大しつづけていることを報道した。だが、この報道に対して福島県立医大や県民健康管理調査検討委員会は「原発事故との影響は考えにくい」という得手勝手な理由をつけて否定したのである。

  このことを3月中旬TV「報道ステーション」で古舘アナウンサーが取り上げ、甲状腺がん患者の母親への取材内容が報道された。

  「甲状腺がん」は通常年間100万人に1人か2人しか発症しないとされている。しかし福島県は約27万人の子供の検査をし、33人に甲状腺のしこり(がん)見つかった。実に100倍以上の数値なのである。

  だが、またしても県立医大や県が登場し「原発事故との因果関係はない」としている。その根拠として「100万人のうち異常があった人だけを検査して1人か2人が見つかったのと、約27万人全員を検査し33人が見つかったのとは、甲状腺検査の対象人数が違う。」として「原発事故との関係だと断定できない」などとしている。

  それだけではない右翼雑誌「週刊新潮」などは「報道ステーションと古舘アナウンサーは甲状腺がんを煽っている!」と言い放ち、さらに「原子力むら」の御用学者や医大教授たちは「不安や誤解を与える」「33人という数字だけが一人歩きすれば恐怖や不安を煽る」などと恫喝をも加えているのである。

  原発推進への批判や事故処理や放射能汚染問題を扱う報道に、異常な危機感をいだき「軽微」だ「影響ない」と打消しに奔走し、意に反する報道にはバッシングによる恫喝を繰り返す。お決まりのパターンである!

 

  こいつらは、何を考えているのだ「原発パラサイト(寄生虫)」そのものではないか、現実に甲状腺がんが、増えている事象を徹底的に検証し究明すべきだ。福島の子供たちは、継続した経過観察のために「健康手帳」の交付と医療費免除を求めている。これを足蹴にし、飽くなき原発再稼働に突き進む、反動安倍政権と電力資本=原子力むらの暗躍を労働者・学生・市民の力で阻止しよう!

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